in the water

水に沈みつつ考える

探せば安価な供養方法はあるはず

天気予報では雪が積もると言われていたものの、夜が明けてみるとわずかに雪がちらつく程度でした。会社の周辺は急な坂が多いため、雪が積もると車では通れない道もあります。また、ご近所で商売をされている仲良しのご高齢の女性も雪が積もるとお店までのほんの短い道のりでも苦労されます。だから積雪は困るのですが、雪が積もったら積もったで諦めて景色に見とれてしまいます。

今日は雪景色を見られそうにもありませんが、以前積もった時に撮った写真でもアップしておきましょう。

※今日撮った写真ではありません。 f:id:kakuo3:20171227111334j:plain

意外と知られていないかも?安価な納骨

上の写真は、会社の近くにある日泰寺というお寺で撮ったものです。この日泰寺、もちろん仏教のお寺ではあるのですが、少し変わっていて特定の宗派のお寺ではありません。19宗派の管長が3年交代で住職を務める超宗派のお寺なのです。そもそもこのお寺、タイから贈られた仏舎利(お釈迦様のご遺骨の一部)を安置するために建てられたもので、どこの宗派が仏舎利をお預かりするかの論争に決着をつけるべく超宗派のお寺となったそうな。その内容はこちらに詳しいです(参照:覚王山日泰寺は普通のお寺ではないのです。)私は無神論者で信仰もありませんが、仏教徒の人であれば宗派を意識することなく通うことのできる特異なお寺ですね。

この日泰寺で見かける葬儀は比較的規模が大きく(というか規模が大きいものだけ目につくだけかもしれません)、参列者も多くてなかなかにお金がかかっていそうにも思えます(費用の詳細は把握していないのですが…)。しかし、日泰寺で遺骨を合祀してもらうのなら、そこまで高額な費用は必要ありません。日泰寺には仏舎利が祀られている奉安塔があるのですが、それと同じ場所に合祀してもらうという納骨方法があるのです。その納骨料(供養料を含む)は、遺骨一体につき5万円、先祖代々なら10万円となっています(2017.12.27現在 参照:覚王山日泰寺 《納骨のご案内》)。

5万円や10万円が安価といえるかどうかはわかりませんが、お墓を買うことに比べればかなり安いことは確かです。お墓を買う余裕がない人や、受け継いだお墓を維持するのが困難になった人にとっては、良い選択肢のひとつのようにも思えます。

日泰寺に限らず、お寺や霊園などの多くには共同供養塔の類があり、お墓を買うのに比べれば大幅に少ない費用で納骨することができます。

もっと安価であることが必要なのかもしれない

お寺によっては、共同供養塔への納骨は宗派を問わないということろもあります。ただ、特定の宗派を信仰してきた人からすれば少し抵抗感はあるかもしれません。その点では、超宗派で仏舎利も祀られている日泰寺は良い選択肢かもしれません(私自身が仏教徒ではないので感覚を理解していないとは思うのですが)。

ただ、遠方に住んでいる人からすれば、ご遺骨を日泰寺まで持参して納骨するためには相応の交通費や宿泊費がかかる可能性もあり、経済的負担を大きく感じてしまう場合もあるでしょう。郵送(今、遺骨を送る方法は基本的に郵便局のゆうパック利用以外ありません)での納骨を受け付けてくれれば良いとも思うのですが、送骨での納骨を受け付けているお寺は全国でもまだほんのわずかしかありません。

日泰寺に納骨したいけど遠くに住んでいて来られない、という人のためにご遺骨をお預かりして納骨を代行するのはどうかなあ、などと考えたりもします。多少の手数料はいただくと思いますが、納骨料にほんの少しだけプラスしていただくぐらいで済むような感じで。事前にお寺と相談しなければならないでしょうけど。

お金に余裕がある人にとっては簡単に理解できないこともあるでしょうが、仕事柄さまざまな人と接してきた私からすれば、わずかにみえる金額でも生活に大きな影響を与える場合もあるのです。そして、手元にある遺骨に関する想いが心の負担となって苦しんでいる人もいます。あるいは、歳をとって自由に動くことが難しくなり、身寄りもない方からすれば、わずかな距離を出かけるのも大変な負担ということもあります。

私からすれば、今生きている人が遺骨にかかわるお金などの負担で苦しむのは良くないことに思えます。故人もそんなことを望んではいなかったでしょう。それでもまだ、遺骨の取扱いについては社会的なプレッシャーがあるのも事実です。

現在散骨や粉骨のサービスを提供していますが、他にもできることがあるのではないかと考える日々です。

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